フリースクールの通学支援、県外も対象へ
令和7年度当初予算案において、フリースクール等に通う子どもの保護者等に経済的支援を行う市町村に対する補助が計上されたが、県外のフリースクール等も対象とするよう要望した。
知事の答弁概要は以下の通り。
フリースクール等は、それぞれ特色ある活動を行っていることから、不登校の児童・生徒によっては自分に合った県外のフリースクール等に通うという場合も想定されるため、県外のフリースクール等に通う場合も支援対象とする方向で、市町村と調整していく。
県営団地の共益費、8団地で県が徴収へ
公明党の推進で、県営団地の共益費(共用部分の電気代、水道代等)を、自治会に代わり県が徴収できるよう令和5年に県営住宅条例を改正。令和7年度から実施の予定だが、現在の状況と今後の取組について質問した。
知事の答弁概要は以下の通り。
大和市のいちょう下和田団地など8団地で、県による徴収の合意が図られ、自治会から申込みがあり、本年7月より実施する。さらに、清掃や草刈りなどの費用についても、県が共益費として徴収し、指定管理者の業務として実施することを検討していく。
新独法「県立福祉機構」、透明性確保へ第三者機関
県は令和8年4月に新たな地方独立行政法人「県立福祉機構」を設立し、中井やまゆり園の運営を移行する予定であるが、指定管理者制度のような、県の年度中のモニタリングが及ばないため、運営の透明性の確保に課題がある。そこで、障害当事者や県議も含めた第三者機関の設置を提案した。
知事の答弁概要は以下の通り。
第三者による積極的な関与の仕組みを構築し、運営の透明性を確保する。具体的には障害者や学識者、県議らで構成する第三者機関を設置し、機構の運営状況などを定期的にチェックする仕組みを検討し、今後策定する機構の運営指針となる中期目標に盛り込む予定である。
県立博物館の映像資料、デジタルデータ化を急ぐ
ユネスコは、ビデオなどの磁気テープに記録された音声や映像について、2025年頃までにデジタルデータ化するよう警告している。本県の博物館においても、貴重な映像が記録されたビデオテープが多数保管されていると思われるため、これらを速やかにデジタルデータ化するよう提案した。
教育長の答弁概要は以下の通り。
県立の博物館である金沢文庫、近代美術館、歴史博物館、生命の星・地球博物館には、ビデオテープに保存している映像資料が、現在、約2千点あり、生命の星・地球博物館では変換作業が来年度中には完了できる見込みである。その他については、今後、障害者雇用を推進しているサポートオフィスを活用するなど、変換作業の効率化と迅速化を図っていく。
戦後80年を迎え、非核・平和のイベントを開催
戦後・被爆80年の節目となる年に当たり、非核・平和の実現に向けて、どのように取り組んでいくのか、知事の考えを質した。
知事の答弁要旨は以下の通り。
知事は本県では、昭和59年に「神奈川非核兵器県宣言」を県議会で議決いただくとともに、「非核・平和の実現に向けた取組を進めてきた。今年は戦後・被爆80年を迎える。戦争や被爆を体験された方が高齢化する中、多くの県民の方、特に若い世代の方に、戦争の悲惨さや、平和の大切さを語り継いでいくことが重要である。県では、地球市民かながわプラザで、子どもや親子を対象に、戦後・被爆80年にちなんだ上映会やワークショップ、パネル展示などを行いたい。また、戦後・被爆80年を迎える8月に合わせ、かながわ県民センターにおいて、「被爆の実相」を伝えるため、原爆写真展を開催する予定である。さらに、日本被団協の構成団体とも連携して、かながわ平和祈念館において原爆に関するパネル展示を行うほか、3Dなど先端技術を活用した原爆投下時の映像や証言の上映を検討していく。
帰宅困難者対策の一層の充実を
大規模地震の発生に備えて、帰宅困難者対策の一層の充実にどのように取り組んでいくのか、くらし安全防災局長の見解を質した。
くらし安全防災局長の答弁要旨は以下の通り。
県はこれまで、九都県市と連携し、交通機関停止時の混乱防止の観点から、一斉帰宅の抑制に関する周知に取り組んできた。また現在、地震被害想定の見直しの一環で、地震発生時に県民の皆様が直面する場面と、とるべき行動などを描く、県民シナリオを検討しており、この中で、下校中や帰宅中に電車の停止で対応に戸惑う場面、従業員を待機か帰宅させるかの判断に迷う場面 などを設定し、課題や対応策を整理しているところである。これを基に、来年度、県民の皆様がスマートフォンで必要な情報を検索・確認できる「私の被害想定」や、リアルな映像で災害時の行動や身を守るテクニックなどを学べる啓発動画を作成し、交通機関停止時の対応に関する普及啓発を強化したいと考えている。また、県は、やむを得ず徒歩で帰宅する方に、水やトイレ、休憩場所などを提供する災害時帰宅支援ステーションに関する民間との協定を進めており、協定を結んだ県内の店舗等は、9,000を超えている。さらに、市町村が取り組む一時滞在施設の確保に協力するほか、かながわ防災パーソナルサポートで、交通機関の運行情報や、一時滞在施設の案内などを適時適切に行えるよう、情報発信体制も強化していく。
アンダーパスの大雨対策を強化
県管理道路のアンダーパスにおける冠水対策について、今後の取組を県土整備局長に質した。
県土整備局長の答弁要旨は以下の通り。
大雨で道路のアンダーパスが冠水すると、進入した車が水没し、重大な事故につながるおそれがあることから、迅速に通行止めを行うことが重要である。県は、管理するアンダーパスのうち、冠水のおそれのある17箇所すべてにセンサーを設置し、冠水を感知した場合は、アンダーパス進入部にある表示板に、通行止めを自動で表示するとともに、協定を結んでいる地元の建設会社が現場に急行し、道路を閉鎖している。しかし、昨年の台風10号のように、近年の雨は、短時間に激しく降ることが多く、冠水するスピードが速まってきていることから、従来にも増して、迅速に通行止めを行う必要がある。こうした中、最近では、冠水センサーと連動して、エアーで膨らむ、道路遮断機が開発されている。そこで、県は、令和7年度に、2箇所のアンダーパスで試験設置を行いたいと考えており、効果などを検証したうえで、残る15箇所への展開も検討していく。
【産業労働常任委員会】
廃業を検討している事業者への支援
経営者の高齢化が進む中、後継ぎや事業の売却先が見つからず事業承継が進まなかったり、物価高騰や労働力不足の影響により経営が圧迫されたりと、厳しい状況下において廃業を検討している中小企業は多い。
こうした中小企業が決断を先延ばしして倒産という事態に至らないためには、まだ取り得る選択肢が多い段階で支援機関が相談に乗り、対応していくことが重要である。
2023年12月我が会派の一般質問における提言を受け、県は2024年1月に神奈川産業振興センターに「事業の休廃止に関する特別相談窓口」が設置したが、その後の経過と相談内容の詳細について質問を行った。
<答弁(産業労働局長・中小企業支援課長)>
神奈川県内の2025年2月の倒産件数は49件、2カ月連続対前年増であった(東京商工リサーチ調べ・負債総額1000万以上)。「事業の休廃止に関する特別相談窓口」設置後、中小企業経営者から様々な相談が寄せられ約12か月で140件を超える相談があった。中には、相談することによって倒産する前に廃業を決断できたケースもあったと聞いている。
【予算委員会】
介護支援専門員の負担軽減について
令和5年12月の定例会の一般質問において、わが会派から、介護支援専門員のおかれている大変な状況を少しでも改善するために、医療介護総合確保基金を活用した介護支援専門員の法定研修の負担軽減を提言した。
それを受けて、今回、令和7年度当初予算案に基金を活用した介護支援専門員法定研修負担軽減事業費が計上されている。今回初めて、介護支援専門員に対する法定研修の負担軽減を行ったことは評価したい。人材流出を防ぐためにも、速やかに支援を開始できるよう、準備を進めることを要望した。
また、研修については受講料以外にも研修プログラムの長さも負担になっていることから、研修内容を定めている国に対して、負担軽減の観点から改善を求めるよう要望した。
#7119にLINE機能
急な病気やケガをしたときに、「救急車を呼んだ方がいいのか」、「今すぐ病院に行った方が良いのか」などで迷った際に、電話でアドバイスを受けることができる「かながわ救急相談センター#7119」の全県展開は、公明党の実績。
2023年12月の代表質問では、更なる展開として①小児医療への対応と②デジタル技術を活用した「つながる体制」の構築を求めていた。
令和7年当初予算には、医療DXの推進として「救急医療相談(#7119)にLINE機能等を追加」が盛り込まれた。また、小児に関しては、先行して「かながわ子育てパーソナルサポート(LINE)」からつながる体制が取られている。
災害時の孤立対策
能登半島地震で多発した孤立集落。これまでは、災害時に孤立する地域については、農村、漁村のみが想定されていたが、公明党は高齢化や行政境の問題から、これまでの条件にとらわれない調査と対策を求めていた。(令和6年12月代表質問)
令和7年当初予算には「孤立化対策等備蓄資機材整備事業」として災害時に孤立の可能性がある地域の調査費が計上された。
海・山の自然に恵まれた地域や、都市機能が発達する地域など、多種多様な特性を有する神奈川県ならではの孤立地域対策の強化が図られた。
性犯罪被害の支援を充実
性犯罪・性暴力被害に悩む方が相談しやすいように「かながわ性被害相談LINE」が実施されているが、昨年9月の防災警察常任委員会では、緊急避妊薬の効果が高い服用時間「72時間」を想定した相談日の拡充を求めていた。
当初予算「性犯罪・性暴力被害ワンストップ支援推進費」として、相談日の拡充がさっそく盛り込まれ、今後は火・木・金・日曜の4日間実施される。また、併せて求めていた「子どもが性犯罪から自身の身を守るための情報や知識、スキルを習得する取組」についても、小学4年生へのリーフレットの配布や教職員への研修が実施される。
性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援センター
性被害を受けた直後に警察への届け出を躊躇する被害者は少なくない。しかし、時間の経過とともに、冷静に判断ができるようになり、改めて告発を決意することもある。そんな被害者のために心身ともに寄り添いながら証拠の採取と保存を協力病院と連携して「かならいん」が実施する制度は、令和4年、公明党の提案で実現。しかし、被害者が利用しやすくするためには協力病院の拡充が必要である。(昨年12月代表質問)
新たに本年2月から「けいゆう病院」(横浜市)でも証拠採取ができるようになった。そのシステムについては、県警察が、採取や保存についてのマニュアルの簡素化を図り、証拠保存の場所を提供するなど、病院も協力しやすく、証拠の担保につながる全国初の画期的な取り組みとなる。
消防学校の老朽化対策
県内消防の連携を強化させた「かながわ消防」や、実践的な訓練ができる国内最大拠点「かながわディザスターシティ」など、公明党はこれまでも県内消防の充実に取り組んできた。例年の消防学校視察で気づいた「消防学校の老朽化」について、昨年9月の委員会で取り上げたところ、当初予算に「消防学校備品等更新事業費」が計上された。
今後、更新や整備が必要な備品があることもわかり、3か年計画で対応。消防職団員の鍛錬の場の充実が図られる。
トイレカーを10台配備
昨年6月の防災警察常任委員会で災害時のトイレ環境について質疑。能登半島地震での事例を挙げて、トイレカーの導入を求めた。
令和6年度一般会計2月補正予算「災害対策推進費」にトイレカー10台分が計上。配備後は全国で最もトイレカーを有する県となる。
また、発災時以外にも、「イベント等に出動することで、県民や市町村への周知も図れるのでは」との提案が活かされることに。トイレカーはバリアフリータイプ5台(トイレ1機タイプ)と通常施用5台(トイレ2機タイプ)。
運転免許の学科試験における発達障がい者への合理的配慮について
発達障がい者の方の中には、全体的な発達に遅れはないものの、文字の読み書きに限定した困難があり、運転免許の学科試験でも、内容は理解できているのにもかかわらず、何度も不合格になる人が少なからず存在する。昨年9月の防災警察常任委員会において、運転免許学科試験における合理的配慮について質問。その後の委員会ではタブレットの導入を促した。
県警察では、新たに県警察HPに、合理的配慮について掲載。運転免許センターの職員が、神奈川県発達障がい者支援センターの研修を受けるとともに、実際に学科試験に苦労した当事者の方々の意見聴取も行った。
今後は、タブレットを用いて導入に向けての研究が進められる。
メンタルヘルスに課題のある妊産婦への支援
妊産婦の死亡原因の1位は自殺であることがわかっている。望まない妊や経済苦、健康問題や人間関係など、さまざまな要因があるものの、精神科医は「妊娠期のホルモンバランスについての知識がなく、また、産婦人科医は妊産婦への精神薬投薬についての知識がないなどの理由から、医療機関にかかれない妊産婦が発生している。(昨年12月の代表質問)
こうした事態に神奈川県は、令和7年度、メンタルヘルスに課題のある妊産婦を支援するため、拠点病院を中心に行政・産科・精神科等の関係機関が連携した地域のネットワークを構築する。
困難な問題を抱える女性を地域で支える仕組みづくり
住まいがない、仕事がないなどの経済的な課題から、心身に病気がある、相談相手がいない、望まない妊娠やDVに苦しんでいるなど、多様で複合的な課題を持つ「困難な問題を抱える女性」。公明党は一貫して、これらの女性に寄り添い、社会への参画がかなうように、具体的な政策の提言を続けてきた。(昨年12月の代表質問で提案、本年3月の予算委員会で確認)
令和7年度は、困難な問題を抱える女性が地域で生活しながら、切れ目ない支援を受けられるよう、①社会とのつながりを持ちながら自立を目指すことができる、新たな支援施設「わたしのお家(うち)」を開設(本年1月23日) ②通所型支援3か所を実施 ③女性支援を担う人材の発掘として「人材養成講座」を実施 ④女性相談短縮ダイヤル#8778(はなそうなやみ)の周知に努めることになった。